PhilDoという会社を、一般的なカテゴリーに収めることはとても難しい。むしろ、カテゴライズなんてしなくていいのかもしれません。だけど、PhilDoに集まる人たちは皆、一つの共通点で引き寄せあっています。
経営企画業務という職務を通し、自己実現に突き進む社員の視点からPhilDoで働くことの本質に迫りました。
PhilDoの経営企画部の業務は、多岐にわたります。一般的にイメージする会社全体の経営方針を決定する役割はもちろんですが、総務や経理のような管理業務、建築設計デザインだけにとどまらずクライアントの困りごとに応える企画を提案することもあります。主に私が担当しているのは広報や人事の領域ですが、プロジェクト案件に対するリサーチや企画書作成のほか、他部署との連携を図る調整役も担っています。
大学では建築を専攻し、卒業後は東京の設計事務所やプラント建設の会社で勤務しました。Uターンしてからも建築関係の仕事を続けたいと思い、オフィス家具メーカーで働いた経験もあります。一方で、“食”というテーマに対しても前々から興味があったので、異なる分野をつなぐ何かができないかな…と考えていて。PhilDoに入社する前は、個人で展示会の空間演出(空間デザイン)とケータリング(食)のコラボレーションに取り組んだりしていたんです。
そうやって活動している頃にPhilDoの人たちに出会い、「うちは建築設計事務所だけど北海道に根ざしたプロジェクトを手掛けているから、食というテーマは必ずキーワードになる。あなたのやりたいことは、PhilDoでもできるんじゃないか」と声を掛けてもらったのがきっかけでした。
千歳市の商業施設からの依頼で、日本人だけでなく海外からの観光客をより呼び込むためのイベントを企画しました。一例を挙げると、既存の店舗を巻き込んで施設内でアウトドアの雰囲気と料理を楽しんでもらうイベントを実施したり、冬季には地域の自治体などに協力を仰いで雪像づくりといった体験型の催しを行いました。
「なぜ建築設計事務所に、そのような依頼が?」と思われるかもしれませんが、PhilDoは会社設立以来10年にわたって、地方のまちづくりに取り組んできました。商業施設と町とでは規模や形態、特色も異なりますが、人に対して働きかける仕組みを作ると考えれば、これまで培ってきたPhilDoのノウハウと自分の経験を生かしてできることはまだまだたくさんあると思っています。
ゲストハウス(STAY)事業部の宿泊施設を設計部が設計しているのはもちろんですが、経営企画部としてもゲストハウスと町と北海道のアートを結びつける企画を打ち出したりしています。また、経営企画部で担当しているプロジェクトの中に建築物を作ることもありますし、そこにゲストハウスの要素が組み込まれる場合もあります。
PhilDoの仕事は、たとえ部署が違っても全てがソーシャルビジネスだと考えています。そして、図面を引くことだけでなく、コミュニティを作るためのイベントを計画することも一種の設計なんです。そう考えると、3つの枝葉(事業部)が重なりあって、PhilDoを作っているのだと思います。
自分がやりたいことを、責任を持ってチャレンジできる会社ですね。これまで務めていた会社では、たとえやれる能力があっても、学びたいと思うことがあっても、叶わないことが多くて歯がゆい気持ちを抱えていました。私にとっては、それをスッキリ解消できた場所です。こんなに意欲的で、社員が働きやすい環境を作っている会社が札幌にあるんだ!と驚きました。
PhilDoでは、自分のお給料は自分自身で決めて交渉します。もちろん根拠と成果を示した上で、役員を納得させる必要はありますが(笑)1年に1度、自分の仕事を振り返るタイミングにもなりますし、次はもっと上を目指そうと前向きになるんですよね。
ご自身の何が得意で、何がやりたいかをベースにした仕事に就いてもらうと思います。不動産の知識に長けているなら物件にからむリサーチ業務から始まるかもしれませんし、ゲストハウスに興味があるなら開業から関わってもらう可能性も。むしろ、違ったジャンルや業界で働いてきた人が来てくれることが楽しみでもあります。
結局、どんな人材を求めているかですか?社員・スタッフの共通点があるとするなら…。「これだけは!」というギュギュッと熱い何かを根っこに持っている人たち、そして“人間くさい”人たちが集まって来るというのは確かかもしれませんね(笑)