本計画は、特別な休息地となる事を目指したリノベーションホテルです。
アプローチには北海道産の景石や温かみのある照明を配置し、静かに日常から切り離されていくような導入部を演出しました。内部のマテリアルには札幌軟石や雪景色をイメージした白壁、落ち着いた色味の木材を用い、柔らかな光で包み込むことで、北海道の四季を感じさせながらも温もりと安らぎを感じられる空間を構成しました。
大浴場とサウナは、湯空間デザイナー今井健太郎氏とプロサウナーととのえ親方こと松尾大氏がタッグを組んで作り上げた独創的な空間。全客室・ラウンジには北海道在住のフォトグラファー前田景氏による作品が展示され、フロントでは左官職人の野田肇介氏が手掛けた唯一無二の土壁がゲストを迎えます。
様々なアーティスト達のコラボレーションにより、暖雪ならではの北海道らしさを感じることができる施設となりました。
北の地だからこその「あたたかい休息」と記憶に残る「いとおしさ」を目指しました。